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第二北大路機関

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,日本メディアは膨大な取材費用を担保してはどうか

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報道関係者が掲げるのであれば、せめて戦場保険や安全管理など、膨大な取材費用を担保するように呼びかけてはどうか。要するに戦場保険に加入していないフリージャーナリストの戦場報道は買わないが、買う以上は戦場保険に加入できる経費を必要経費として提供するべきでしょう、それなしに安田純平さんを擁護するのは特攻隊を送り出した大戦末期の報道機関とかにも変わらない

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戦場保険に加入していないフリージャーナリストの戦場報道は買わない、こうした施策を示す事は所謂“特落ち”リスクもあるのですが、安い報道が欲しければ、政治問題も戦争報道も、ジャーナリズムを捨ててお笑い芸人のコントで代用して触れないようにする他無いようにも、思います

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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鞍馬の考 |

鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,ジャーナリストが戦場で尊敬された時代と標的の時代

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ジャーナリストが戦場で尊敬された時代、はありました

ヴェトナム戦争の時代は、北ヴェトナム政府と南ヴェトナム及びその支援に当るアメリカ軍は、ともに世界へその軍事行動の正当性と政治体制や軍事介入の正統性を示す必要があった為、双方ともに表現は悪いのですが世界世論を味方とする為に利用していた、協力関係があったのです

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ISIL台頭とイスラム過激派の跳梁、自らの正統性と正当性を世界に訴える事で共感を得る、というヴェトナム戦争のようなジャーナリストと紛争当事者の関係が成り立っていない、という構図がある。如何に大義を掲げても無差別テロが歓迎されないと当事者は思っているでしょうし、当事者自身も無差別テロを正義として考えていない為、ジャーナリストを歓迎して主張を広める必要が無い、と考えている構図、と

ジャーナリストが標的とされる時代、膨大な取材費用を準備できる記者以外足を踏み入れるべきではない

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,社会部偏重の日本報道体系では高額な戦場取材は不能か

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社会部偏重の日本報道体系に問題があるのではないか、とも思うのですがどうでしょうか

戦場取材が高い、と紹介しました。ニューヨークタイムズはイラクでのISIL武装勢力攻勢が激しかった当時、バクダッドでの取材コストを一日一万ドル、と見積もりを出した話は幾度も示しましたが、この経費、特派員一人で年間365万ドルとなる

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取材費年間四億円というのは、ちょっとした全国紙地方局に匹敵する取材費用でしょう。社会部偏重ですとたとえば警察詰の事件記者は基本的にそこまで費用を要しません、しかし、安田純平さんの無保険戦場取材を擁護するならば、もっと費用を出して安全に取材できる体制を報道機関は構築する努力を行ってはどうか、と思う

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,AFP通信は2013年からシリアでの現地記者を重視

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戦場報道は重要だといったけれども、行くなというのは矛盾するのではないのか、そう思われた方へ

AFP通信は2013年からシリアでの現地記者、市民記者という制度を構築し現地からインターネットを通じて得た写真や動画のネットワークを構成し、検証プロセスに重点を置き、メッセージサービスアプリ等を駆使して撮影者への確認、撮影者と撮影機材や撮影場所からの検証、捏造写真を看破する真贋判定とを行い、安全性の高い戦場報道を続けています、こういう方法もあるのだ

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日本の報道機関は外国人記者をもっと重視する事で、戦場報道を行えるはず。現地ジャーナリストの取材ネットワークをシリア以外の安全地域で構築し、現地記者ネットワークを広げて行く事は出来ないのか。戦場取材は必要であるとしてもオールニッポン人だけで世界の危険な紛争地での取材をする必然性はあるのか、と

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,AFP通信は2015年にシリア内戦のフリージャーナリスト記事を採用しない宣言

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AFP通信は2015年にシリア内戦のフリージャーナリスト記事を採用しない、と宣言しました。これはシリア内戦において多くの記者が身代金目的で誘拐され、殺害される事例も多くなる。こうした中でAFP通信は現地報道の重要性と膨大なジャーナリスト戦闘被害を天秤にかけ、AFP全体として買わないので行かないように、という決断を下したわけです

戦場取材は費用が掛かるが、無保険で浮かせば、無事に代えれれば高値で売れる、こういう無謀な考えを払拭するためのもの

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ジャーナリストは現代、シリアやイラクとアフリカの一部地域では標的です。身代金目的のジャーナリスト人質、ジャーナリストが狙われているのではなく、外貨獲得手段として外国人を標的とする場合に戦場で入手できる外国人人質がジャーナリストしかいないという部分、そして介入する外国軍隊の戦闘要員を確保しようとするならば大火力での反撃と特殊作戦による救出という反撃のリスクがありますが、ジャーナリストは、と狙われる

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,ニューヨークタイムズはイラクでの取材コストを一日一万ドルと見積もり

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ニューヨークタイムズはイラクでのISIL武装勢力攻勢が激しかった当時、バクダッドでの取材コストを一日一万ドル、と見積もりを出しています。記者戦場保険費用、取材現地仲介者、ボディーガード、通訳者、運転手、これだけを揃えますと一日一万ドル、という費用を要するという

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ジャーナリストの準備というのは、カメラと着換えに航空券、ホテル予約にガイドブック、という程戦場取材は甘くはありません。防弾チョッキを準備すればよいのか、というとそういう問題でもなく、安全確保に膨大な経費が掛かるのだから、フリージャーナリストといえども、その為に必要なスポンサーをつけるか、戦場取材を自分で行う事を諦めるべき、ということ

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,戦場保険加入が最低条件

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ロイズ戦場保険、最も有名なものは、戦場死亡保険やオプションに戦傷保険に人質特約等が含まれている保険に加入するべきだった、この一点に尽きるでしょう。安田純平さんは無保険状態でした

戦場人質保険特約は、保険会社がオプションとして提示するもので、取材中に武装勢力等に拉致された場合、戦場経験ある保険会社現地要員が人質解放交渉と身代金支払いなどを行う

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無保険、という状態は危険を冒して取材する、というのではなく無計画なもの、無謀登山や津波見物と同じようなものと言わざるを得ない

日本政府はテロリストに対し身代金を支払う事は原則論として行いません、1977年のダッカ事件で同じことを行いテロリストに次のテロを行う充分な資金を与え世界を危険にさらしたと国際的批判を招いた反省からです、だからこそ、保険に入っておかねばなりません

物凄く割高な保険です、危険地域で危険な事を行うのですからね、しかし、無保険であった事で今回の事態を招きました

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,安田純平さん解放と準備不足が生んだ結果の拘束

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安田純平さん解放、シリアで武装勢力に拘束されていました日本人ジャーナリストが三年ぶりに解放されました。この点について

戦場取材をすべて否定するわけではありません、ですから戦場ジャーナリストというものは画印象が渡航禁止にして入りている地域であっても仕事を行うことに意味は大きいと思います


しかし、安田純平さん、うかつだったな、準備不足だったなあ、費用請求をされたとしても自己責任としかいいようがないよなあ、と

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寧ろ報道により現実を広く主権者が共有できなければ、健全な民主主義の土台というものが揺らいでしまうとさえ思います。ですから、戦場取材という、外務省が渡航禁止を勧告している地域において現状を取材し世界に知らせる、という行為そのものを否定する社会であっては、民主主義は脳梗塞に陥る

しかし、準備は必要です。戦場に行くのですから軍隊でも充分な訓練と準備に後方支援体制を以て臨む、戦闘が目的ではなくとも戦闘が発生する可能性のある地域へ向かう際には、例えば自衛隊のイラク復興人道支援任務派遣でもそうでした

戦闘が目的ではないとはいえ充分な装備と訓練要因に後方支援体制を以て派遣されました。戦場や戦闘の可能性ある地域に行くのであるならば、準備が必要だ

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鞍馬の考:戦場ジャーナリストとシリア戦場取材,安田純平さん解放と擁護論への考察

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安田純平さん解放、思った程叩かれていないので一安心ですが、擁護論が大きすぎますと、勇気だけあれば戦場取材は大丈夫、と誤解する人が出てきそうで

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戦場保険の無保険状態で充分護衛を点けないで、しかも現地協力記者など現地の声を拾う方法はいくらでもある中、危険な戦場に行き拘束され、解決に大変な労力を要した、この点はもう少し考えてみる必要もあるでしょう

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ロボットで外食を“自動化” パナソニックが中国で新会社 日向備忘録

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ロボットで外食を“自動化” パナソニックが中国で新会社 日向備忘録

かの国も人手不足が顕著化しつつある模様ですね。しかし、自動化にかなりの費用を投じる設備投資の余裕はある
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