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第二北大路機関

第二北大路機関は、Weblog北大路機関メンテナンス時及びPC不調時の予備として設定されたブログです。

アメリカ陸軍将来榴弾砲選定にBAEがアーチャーHSPを提案,自衛隊にも最適な装輪自走砲 伊勢の応

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M-109自走榴弾砲とM-777榴弾砲を装備するアメリカ陸軍ですが共に砲身が39口径であり各国の後塵を拝していました。そこでBAEがアーチャーを提案、既にユマ試験場にて評価試験が行われているとのこと。アーチャーは装輪式ですが、速射性で知られるバンドカノンの技術を応用した火砲であり、自動装填装置と砲塔システムをボルボ製装甲トラックに搭載しています。

自衛隊に最適の装備と思いまして、実際、19式装輪自走榴弾砲が”アレ”なことになっていましたので、もう少し特科重視の自衛隊はまともなものを開発すると思っていたのですが、アレを採用するならば、アーチャーを採用した方が良かった、とおもうところ。車幅は3.0mと道路運送車両法の枠外、特殊大型車両ですが、国鉄車輛限界に適合しますので貨物列車により北海道から九州まで機動可能です。

本州特科部隊は方面特科連隊に集約されるのですから、事実上軍団砲兵扱いになり、2.5mの車幅に拘らずとも方面輸送隊の輸送調整能力により訓練移動の書類手続きの煩雑さは多少開放されましょう。なにより持続射撃能力も射程も大きい。自衛隊に採用されるべきだ、と、せめて同等品の、例えば重装輪回収車に99式自走榴弾砲の砲塔システムを搭載したようなものを開発すべき、と考えていましたので、アメリカ軍に一本取られたな、という印象ですね。

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伊勢の応 |

コロナ禍下での名古屋近郊日帰り旅 甚目寺の参拝 榛名の旅

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甚目寺は神社と仏閣が明治時代まではひとつのものとなっていたので、拝観というと共に参拝としての色彩も強いもの、そのお寺は日本史上最大の内陸地震として知られる天正地震や観測史上最大規模であったとされる濃尾大震災でも被災し、そして復興されたという歴史をもっている

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榛名の旅 |

コロナ禍下での名古屋近郊日帰り旅 甚目寺の拝観 榛名の旅

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甚目寺は推古天皇時代の597年に建立されたという寺院で、伊勢の漁師が網にかかった観音像に驚き開いた庵がそのはじまりという、織田信長や徳川家康からの保護を受けたという御寺ね

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アメリカ大統領選,現職はポピュリズム傾倒に限界か 伊勢の応

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アメリカ大統領選において、前回の様なポピュリズム的な言動はかなり鳴りを潜めていて、これは確たる制度を外側から叩くときにのみ機能する枠組みなのかな、とポピュリズムを眺めています。大衆迎合的なのだから何が悪い、という反論がありますが、大衆迎合という単語はポピュリズム全体を説明した概念ではなく、朝三暮四的で朝令暮改的な主張を適宜入れ替える、といういわば旧日本民主党型の政治手法、といえば理解できるでしょうか。

外側から既存の制度を叩く際には便利ですが、一旦政権を執りますと成果を出しにくい政治手法でもあります。そして日本の例を見ますと、ポピュリズムへの支持は一回限り、有権者が朝三暮四と朝令暮改の制度に嫌気をさし、支持離れが起きる為、という認識で見てみますと、アメリカも例外ではないのでしょうか。しかし、日米と違い、倫理的な思考と意見集約を行えない支持層が多くなれば、ポピュリズムの循環が起きうると理解しているのですが、本選挙を待ちたいですね。

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チェコ国防省T-72CZ戦車一部をT-72M4CZ近代化改修する計画を発表-はレオパルド2戦車M-60戦車サブラ改修型導入棚上げ 鞍馬の考

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戦車を新型に切り替えられない場合は近代化改修するほかありません、これが国へ命を掛ける戦車兵への国家の責務だ。

チェコ国防省は10月、現在運用中のT-72CZ戦車の一部をT-72M4CZより近代化改修する計画を発表した。T-72CZは冷戦時代にチェコスロバキアがライセンス生産したソ連製T-72戦車を1995年より近代化改修したもので、エンジンをイギリス製1000hpに火器管制装置をイタリア製に置換えている。元々、チェコ軍はT-72CZを50両近代化改修している。

今回の近代化改修は既に改修されたT-72M4CZを更に近代化するもので、改修対象は50両のT-72M4CZのうち30両、2025年までに実施されます。この計画はレオパルド2戦車かM-60戦車サブラ改修型を導入する陸軍戦車計画が予算的な問題から棚上げとなった為に既存戦車を改修する事となったもので、2030年代までT-72はチェコ軍の主力となります。

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岡崎城、徳川家康出世の城として有名な城郭は愛知県岡崎市旧三河国岡崎藩庁が置かれた城址 榛名の旅

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岡崎城、徳川家康出世の城として有名な城郭は、愛知県岡崎市に位置する旧三河国岡崎藩の藩庁が置かれた城址です。名鉄本線の東岡崎駅より歩みを進めると至る城郭です。東岡崎駅はJR東海道本線岡崎駅よりも市街中心部に近く、お城までは徒歩にて10分です。

徳川家康出世の城、とは徳川家康が生まれた城郭であると共に、当時松平氏は今川家の勢力下に在りましたが、かの有名な桶狭間の戦い、その際に今川義元の御印を織田信長より幼少の頃の約款を盾に取戻し、この勲功を以て今川家から独立を回復した歴史があります。

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自衛隊将来装甲戦闘車の最適案はイギリス製AJAX装甲偵察車 伊勢の応

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AJAX,イギリス軍の装甲偵察車です。スペインオーストリア共同開発のASCOD装甲戦闘車を装甲偵察車に改造したもので車体などはほぼ再設計されています。

AJAX,戦闘重量は38t、強力な40mmCTA機関砲を搭載しています。この車輛がいいぞ、と考えるのはAJAXが歩兵4名しか乗車できないという事、下車戦闘をそれほど重視していない設計なのですよね。自衛隊は軽装甲機動車の様な確実に乗車戦闘を意識して設計された車輛でも下車戦闘を展開してしまい、しかも運転手と含めて全員降りてしまう為に下車戦闘を始めたらば最後、機動力が徹底的に低下してしまいます。それならば、車長を分隊長に兼ねて車上に残した方が、下車戦闘の旅に機動力が低下し敵に遅滞行動を成功させる事もありません。また、4名の下車兵員は少子高齢化の時代にぴったりといえるかもしれません。

89式装甲戦闘車で下車戦闘を実施し当面の敵を撃破する、これでは機動力を発揮できません、本来装甲戦闘車は敵の戦車砲焼き可能では撃破できない目標の100m以内まで接近し下車戦闘で撃破しつつ、そのまま再度乗車させて戦車部隊の機動力を削がない事が重要なのですから。

AJAX派生型でアメリカ陸軍向けの軽戦車MPF計画が進められており、装軌式機動戦闘車として開発が進められており、発想はポーランド向けのPT-91ステルス軽戦車そのものなのですが、火力不足が問題となっているアメリカ陸軍の歩兵旅団戦闘団に提案されているものの一つ。自衛隊の致命的な問題は装甲戦闘車の不足で、戦車が300両維持できても、戦車の機動力に随伴できる装甲車両がほぼ皆無、89式装甲戦闘車の機関部老朽化が顕著であり、73式装甲戦闘車はより深刻、96式装輪装甲車は泥濘はじめ不整地で随伴できず、しかも榴弾砲の調整散弾にさえ生き残れるかが怪しい。すると、自衛隊で改編が進む偵察戦闘大隊を中心にまずAJAXとMPFを揃えて縮小大隊編成でもまともな機械化部隊を編成する方が先ではないか、と考えます。

AJAXとMPFを揃えれば、即応機動連隊で手におえない相手を撃破する装甲機動連隊が編成できるぞ、というのはさて置き、ライセンス生産するにも計画が立てやすい車両なのかな、と。

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オーストラリア陸軍はドイツ製ボクサー重装輪装甲車の部隊訓練を開始 鞍馬の考

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ボクサー重装輪装甲車、ドイツ製の高級車ですがオーストラリアは偵察用に用いるという。

オーストラリア陸軍はドイツ製ボクサー重装輪装甲車の部隊訓練を開始しました。オーストラリア陸軍は3万5000名規模ですが、大胆な装甲化計画を推進しておりLAND-400フェーズ2計画としてドイツよりボクサー重装輪装甲車211両の取得を決定しており、既に2018年に21億ユーロにてラインメタル社との間で取得契約が成立、引き渡しが進む。

ボクサー重装輪装甲車の内、今回訓練が開始されたのは砲塔を有さない汎用型であるが、オーストラリア軍ではボクサーを25mm機関砲を備えたASLAV軽装甲車の後継と位置づけており、211両のうち133両は30mm機関砲を搭載した偵察用のものとなる。これとは別にオーストラリア陸軍ではM-113装甲車後継となる装甲戦闘車選定作業が進んでいる。

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ローソン鎮守府祭り七周年前段作戦完了まで一ヶ月と後段作戦 榛名の旅

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ローソン鎮守府祭り七周年前段作戦完了まで一ヶ月、アトランタとパースが来月25日に送られてくるはずなのですが、ローソンでは音沙汰無かった後段作戦についても来年初旬に実施するのですね、てっきり地域限定で既に終わってしまったのを気付いていなかったのかと思っていました

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清凉寺、大覚寺の少し手前に荘厳な楼門が聳え立ち、ふと新鮮な感慨 榛名の旅

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応仁の乱の荒廃は安土桃山時代に豊臣秀頼により寄進造営を経て1602年に漸く復興を遂げます。この縁あって大坂夏の陣による豊臣家滅亡後、豊臣秀頼墓所は清凉寺に置かれました。その後、大火に見舞われ再度荒廃し、徳川綱吉の母桂昌院により再建、今日に至る。

嵐山の喧騒、その渡月橋から天龍寺へ大覚寺へと30分程散策を愉しみますと、喧騒が途絶え静寂を迎え、大覚寺の少し手前に荘厳な楼門が聳え立ち、ふと新鮮な感慨を受ける、その場所が清凉寺です。伽藍は広く拝観者を迎え入れ、夜まで自由に立ち入る事が出来ます。

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アメリカ陸軍は2023年までにERCA拡張型射程火砲を実用化、58口径長砲身155mm砲と改良弾薬により70kmの長射程を実現 鞍馬の考

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砲兵近代化に冷淡なアメリカが遂に重い腰を上げるのでしょうか。

アメリカ陸軍では2023年までにERCA拡張型射程火砲を実用化し旧式化が深刻となっている陸軍火力戦闘装備体系の近代化を検討中とされるが10月に入りこの進捗状況事業評価書が開示された。ERCA拡張型射程火砲はM-109A7自走榴弾砲の39口径砲を最新型の58口径長砲身155mm砲に置換え、改良弾薬により70kmの長射程を実現する事が狙い。

ERCA拡張型射程火砲は現在カリフォルニア州国立訓練センターにより評価試験中だ。アメリカ陸軍ではXM-2001クルセイダー自走榴弾砲開発の中止に伴い未だに1960年代のM-109自走榴弾砲が野砲体系の頂点となっており、改修は進められているものの主砲の砲身は39口径でしかなく、独仏日韓瑞典の52口径長砲身砲と比較し文字通り後塵を拝する。

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プレジションストライクミサイルPrecision-Strike-Missile/PrSM,中露の中距離ミサイルシステムとの火力ギャップを克服 鞍馬の考

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アメリカの中距離弾道弾相当装備の模索です。

プレジションストライクミサイルPrecision-Strike-Missile/PrSM。アメリカ陸軍は中露の中距離ミサイルシステムとの火力ギャップを克服する為に2023年までに射程500kmから1500kmの中距離ミサイルシステムを模索中でこの程中間報告書が出された。現在最有力のものはロッキードマーティンが開発するPrSMだが射程は499kmに抑えられている。

中距離ミサイルシステムはアメリカのINF中距離核戦力全廃条約離脱を受け既に開発されているロシアや中国の中距離ミサイルシステムへ対抗する目的があり、一方でPrSMはロッキードマーティン社製、MLRS用に四十年近く前に開発されたものだ。射程延伸には課題が残るがMLRSやHIMRSロケットシステムより投射可能、開発リスクは最も少ない。

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清凉寺、棲霞観跡とも呼ばれる清凉寺は源氏物語発祥の地 榛名の旅

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棲霞観跡、とも呼ばれる清凉寺は源氏物語発祥の地、とも呼ばれる寺院です。光源氏が造営したという源氏物語に描かれた六条院を示す寺院とされます。これは大覚寺の南に造営した阿弥陀三尊を祀る寺院との表現で、清凉寺河原院が位置や本尊からも当て嵌まるため。

清凉寺はこうして、阿弥陀三尊本尊とする棲霞寺と釈迦如来を本尊とする清凉寺との多文化共生を示すが如く崇敬と信仰を集める霊場として数百年に渡り荘厳美麗な伽藍を広めてゆきましたが、応仁の乱にて洛中の動乱は嵯峨へと波及し戦火から逃れられませんでした。

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自衛隊関連行事北大路機関広報を事前応募形式の行事まで含めるべきか 伊勢の応

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米子や日本原、部分的に中部方面隊管内では社会的距離に留意できるよう、数百名だけ区切って抽選制で一般公開を始めているのですよね。毎週の北大路機関広報行事予定紹介は、万人に一般開放されているか、行事の様子を見学できるものに限っているのですが、”今週末の予定は特になし”が延々続いていると、そろそろ抽選制行事も紹介しなければならないのかな、と考える次第です

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伊勢の応 |

ウィズコロナ、旅行関係のVR技術提供は進んでいるのに 榛名の旅

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SAOのような世界観は無理としても、VRゴーグルによるry項関係のリモート技術は進んでいるのに、大学講義や商用会議などではVR技術が遅れを取っているのは、まあ観光でのVRはリアルタイムではなく映像ソフトなのですが、ちょっと不思議ですよね

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ドイツのFFHフレンスブルガー自動車工業社は革新的な全電気駆動装甲車両ジェネシスを発表 鞍馬の考

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新しい時代の新しい装備、ということか。

ドイツのFFHフレンスブルガー自動車工業社は10月、革新的な全電気駆動装甲車両ジェネシスを発表しました。これは強烈な印象を与えるブルーの八輪式装輪装甲車というコンセプト車輛であり、コングスベルク社製30mm機関砲塔を搭載しています。全電気駆動の通りハイブリッド駆動式を採用しリチウム電池により40km/hにて150kmを機動します。

ジェネシスは現在ドイツ連邦軍に大量配備が開始されたボクサー重装輪装甲車の後継をも視野にモジュラー車体構造を採用しており、兵員輸送型では乗員3名と兵員10名を輸送可能である。外見は少々玩具のような印象だが基本重量25t、増加装甲により40tまでの重装甲化が可能といい、また200kwディーゼル発電機にいぇ各種電源として機能する設計です。

ボクサー重装輪装甲車の後継ともなり得る車両は、全長尾8.25m、全幅3.20m、砲塔を含む全高は3.50mで車体全高は2.40mです画期的なインホイールドモーター構造により駆動系を簡略化出来、車高を抑え防御力を高める、従来の装輪車の車高増大という弱点を払拭している点が新しい。ただ、現時点でジェネシスは技術実証車、量産計画はありません。

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清凉寺、比叡山から遠く隔てた愛宕山を新しい霊場とし、この中枢に三国伝来の釈迦像 榛名の旅

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比叡山延暦寺の影響力を排し政治に専念するとの朝廷は、新たに仏教の都における拠点を必要としており、比叡山から遠く隔てた愛宕山を新しい霊場とし、この中枢に三国伝来の釈迦像を祀り、清凉寺をその拠点としようとしました。ここで延暦寺との対立が生じます。

五台山清凉寺はこの対立を乗り越え落成しました。しかし延暦寺と朝廷の対立は更に天皇と上皇の対立と重ね平安朝末期の騒擾へと繋がり、統治機構の緩みが全国の騒擾や反乱を誘発、命により鎮定に当った武装下級貴族が次第に武士、新しい統治者となってゆきます。

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どうなる自衛隊哨戒艦!?掃海艦艇簡易型か灰色の巡視船かそれともさらに安価な一案 伊勢の応

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自衛隊哨戒艦、防衛計画の大綱に明示されたものの一隻も計画されず、そろそろ防衛大綱そのものが再改訂されそうな情勢です。

哨戒艦。真新しい響きに各国が導入するOPV、・・・オッパイヴァレー、ではなくオーシャンパトロールバッセルを導入するのではないか、という声が当初はありました、例えば長崎と玉野で建造が進む30FFMからミサイルをすべて省いて機関出力も二割程度に抑え、できれば全長も抑えてその分兵装が無い分、一人あたりの居住区画に個室を中心に相当余裕を執り、半年単位で乗艦できる居住性を、と考えたものですが、どう考えても建造費は250億円を超えます。

将来型三胴船。防衛装備庁がシンポジウムで展示していました模型やCGから、こちらも考えられる、と昔は思い馳せたものですが、そもそも実績の無い船形ですのでリスクが大き過ぎますし、軽金属を用いた場合の腐食の懸念や、実際量産した場合に大型三胴船の建造実績を持つ造船会社が日本に無く、コストがさらに膨らむ可能性があります。オースタルなどの海外企業から国内の旅客船向け高速船実績を積むまでは、コスト面で自衛隊がさけるリソースが少ないのですね。

掃海艦艇の船体流用。考えられるのはこれかな、と思っていました。掃海艇は現在、機雷掃討装備の発達により建造コストが跳ね上がり、機雷戦コンピュータや機雷探知装置に機雷処分機具の費用増大で、すがしま型と、うわじま型、掃海艇と機雷掃討艇で建造費が三倍になってしまいました。しかし、掃海器具だけを曳航する掃海だけならば、安価に建造できる。もっともこれではPAM機雷はじめ昨今主流の知能化機雷へ対処が難しいのですが、掃海とともに平時にはプレゼンスの発揮だけにもちいるならば、機雷掃討機具を搭載していない掃海艦艇ならば50億円程度で建造可能で、地方隊の手持ち戦力の補完にもなる。こう考えては居ました。

可能性としてもう一つ高いのは、海上保安庁くにがみ型巡視船をそのまま灰色に、自衛艦塗装としてしまうことです。42億円で済む。火力に不安があるならばアメリカが哨戒艇に搭載している射程18kmのグリフィンミサイル程度ならば後日装備(という名の有事まで載せる検討さえしない)方式もあり得ますし、スキャンイーグル無人偵察機を(陸上自衛隊に協力を要請するとしててっとり早く拝借し)搭載する事で警戒能力を高める事も出来ましょう。

そしてもう一つ。はつゆき型、あさぎり型、巡視船転用という、安倍内閣成立当時に検討された、あの時は海上保安庁に譲渡する、という前提でしたが、こんな選択肢もあるのかもしれません。自衛隊は現在絶賛人員不足です、が、はつゆき型からシステム艦としての能力と対艦対潜対空各兵装を76mm艦砲とCIWSを残して撤去し、3直勤務ではなくほぼ日帰りに近い2直勤務とすれば、70名で運用できる、と側聞したのですよね。案外こちらが安上がりなのかもしれません。ふぶき、頑張ります!ではなく、はつゆき型もうちょっとがんばる方式、だ。

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アルザス初の公試,アキテーヌ級は仏伊共同水上戦闘艦計画FREMMに基づき建造された水上戦闘艦 鞍馬の考

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アルザス、歴史的な響きですがフリゲイトの艦名です。

アルザスが10月5日、初の公試へロリアン造船所を出航しました。アルザスはフランス海軍の最新型防空フリゲイトです。アルザスはアキテーヌ級フリゲイトの一隻ですが、アキテーヌ級は対潜型と防空型が建造されており、対潜型については既に6隻が建造され、輸出もされている一方、防空型は今回公試に漕ぎ着けたアルザスが一番艦となります。

アキテーヌ級は仏伊共同水上戦闘艦計画FREMMに基づき建造された水上戦闘艦で、共同開発ながら外見は全く異なる点が特色です。基準排水量5200tと満載排水量6100tであり比較的大型、全長は142mです。ヘラクレスレーダーとSETIS戦術情報処理装置による高度な防空能力を有し、射程120kmのアスター30ミサイルを32発VLSに搭載しています。

アルザスは防空型の一番艦で防空型は二番艦ロレーヌと併せ2隻が整備、前型にあたるホライズン欧州統合防空艦計画により建造されたフォルバン級2隻と共にフランス海軍の艦隊防空中枢艦となります。公試はフランス国内においてCOVID-19感染症第二波の最中に実施され、造船所関係者や海軍関係者等艤装員100名は徹底した対策の下で乗艦しました。

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モービルが初の公試に成功-インディペンデンス級沿海域戦闘艦の13番艦 鞍馬の考

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沿海域戦闘艦の話題です。

モービルが9月25日、メキシコ湾での初の公試に成功しました。モービルはアメリカ海軍が建造したインディペンデンス級沿海域戦闘艦の13番艦です。インディペンデンス級沿海域戦闘艦の建造は急ピッチで進められており、2020年には4隻が竣工する予定です。インディペンデンス級沿海域戦闘艦の特色は三胴型船体を採用し高速性を重視した点にある。

インディペンデンス級沿海域戦闘艦は基準排水量2300t、満載排水量3100t、ディーゼルガスタービン併用により8万3400馬力を発揮し40ノットの高速航行が可能です。三胴構造により排水量では小型艦ながら船体最大幅は32mあり、MH-60多用途ヘリコプター2機を搭載可能です。他方、武装は57mm艦砲とSEA-RAM簡易防空システムのみ、軽装です。

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清凉寺、三国伝来の釈迦像として本尊の釈迦如来像は国宝 榛名の旅

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三国伝来の釈迦像として本尊の釈迦如来像は国宝指定されていますが、これは古代天竺優填王が釈迦在世中に栴檀を以て創り上げた霊像を宋は台州の開元寺にて模刻させ日本へ招いたもので、仏教発祥の地の由緒ある霊像を仏教最盛地の宋で復刻した貴重なものでした。

 愛宕山を五台山に見立てその山麓へ釈迦如来立像を祀る寺院は、こうした由緒ある仏像を祀る意味を有しましたが、清凉寺造営は奝然の国家安康祈念の一方で政争に揺れる事となります。奝然は清凉寺建立の途上に他界する事となり、弟子の盛算が引継ぐ事となります。

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日本原駐屯地創設55周年記念行事事前応募抽選制500名限定公開 榛名の旅

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日本原駐屯地が創設55周年記念行事を一般公開するのですね、募集対象年齢を含む最大四名までで事前応募抽選制、500名限定公開で規定数を超えた場合は抽選を行う、記念行事は11月29日で往復ハガキにて11月10日までに駐屯地広報へ申請するとのこと。今年となっては貴重な行事の一般公開です

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たいげい,潜水母艦大鯨の名を継ぐ新型潜水艦はUUVを搭載し水中潜水母艦を狙うのか? 伊勢の応

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海上自衛隊の次世代潜水艦運用、どのように考えているか不明ですが、本当に先代の潜水母艦大鯨の後継となるのかもしれません。

こう考えるのは30FFM(これも艦名がどうなるのか気になりますが数週間後には命名式だ)とともに開発されている水中自走式機雷探知装置が魚雷型の形状を採用していて、高周波合成開口ソナーと低周波合成開口ソナーを搭載していることから、ASWにも充分使える性能を有しているのですよね。

同時に防衛装備庁の開発しているステルス魚雷、潜水艦からの発射に際して敢えて低速で音響を絞り目標付近で急加速するという、発射潜水艦の位置を秘匿する魚雷なのですが、この技術をUUVに応用するならば、小型無人潜水艦や徘徊式機雷というべき装備体系になり得るのですね。たいげい、実はその名に大きな意味を有しているのかもしれません。

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アメリカ大統領専用機エアフォースワンの超音速型が早ければ2025年にも開発される 鞍馬の考

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エアフォースワンもスピードの時代なのか。

アメリカ大統領専用機エアフォースワンの超音速型が早ければ2025年にも開発される可能性があります、これはカリフォルニア州のベンチャー企業エキソソニック社が進める超音速旅客機構想がアメリカ空軍大統領政府高官空輸局に注目されたもので、試作機開発契約が既に8月に締結されていたようです。同社は低騒音超音速機の開発を進めている。

エキソソニックが開発する低騒音超音速機は双胴体型という特殊な形状を採用していますが、アメリカ空軍大統領政府高官空輸局はもう一つ、ジョージア州アトランタの航空ベンチャー企業ハーミアスとも試作機開発契約を締結しており、こちらはマッハ5の極超音速機を開発しています。エキソソニックの超音速機は早ければ2025年に試作機完成見込み。

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アングル:トランプ氏「逆転劇」は空振りか、前回と異なる要因 日向備忘録

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アングル:トランプ氏「逆転劇」は空振りか、前回と異なる要因 ロイターアングルです

こればかりは前回の世論調査は当てにならないのですという視点と、世論調査の方法を前回よりも切替えているのですという視点に、世論調査は今回はどうか分らないのですという視点、これらが入り乱れていてやってみないとわからないのです

↓ロイター
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清凉寺、嵯峨天皇の皇子で左大臣の源融が別荘として造営した栖霞観がこの寺院の歴史の始まり 榛名の旅

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嵯峨天皇の皇子で左大臣の源融が別荘として造営した栖霞観がこの寺院の歴史の始まりです。源融は晩年に仏教へ帰依し写経と造仏へ着手しましたが修行の途上に他界、源融の子達が悼んで造営したのが阿弥陀三尊を本尊とする棲霞寺で、源融の一周忌に落成しました。

釈迦如来を本尊とする清凉寺は棲霞寺の伽藍を広げ建立されています。棲霞寺は清凉寺であり清凉寺は棲霞寺、というもの。清凉寺の由来は高僧奝然によるものです。奝然、宋は五台山またの名を清凉山を訪問、釈迦如来像を謹刻、安置場所へ棲霞寺を造営しています。

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フライングウイングマン構想,ボーイング社はオーストラリアクイーンズランド州に現地工場建設を開始 鞍馬の考

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防衛産業は相互利益性を強調しないと生き残れない時代なのですね。

オーストラリア空軍向けに開発が進む新世代無人機、無人僚機フライングウイングマン構想についてボーイング社はオーストラリアクイーンズランド州に現地工場建設を開始する方針を示した。これはボーイングオーストラリアのブレンダンネルソン社長が10月に発表したもので、クイーンズランド州のボーイングオーストラリア施設を拡大し建設する。

クイーンズランド州のボーイングオーストラリア施設ではオーストラリア空軍が運用するF/A-18F戦闘機やE-7A早期警戒機、将来的に導入が見こまれるF-35戦闘機の定期整備施設として機能しており、無人僚機フライングウイングマンが発注の場合にはここで生産する事を示唆している、裏返せばまだオーストラリア政府より発注は無い事も示している。

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ブルガリア軍は次期装甲車としてパトリアAMV装輪装甲車かモワクピラーニャ5装輪装甲車150両を導入計画であるが価格面の折り合いがつかず難航 鞍馬の考

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90年代には装輪装甲車と云えば格安という印象が在ったのですが昔の話に。

ブルガリア軍は次期装甲車としてパトリアAMV装輪装甲車かモワクピラーニャ5装輪装甲車150両を導入計画であるが、価格面の折り合いがつかず難航が伝えられています。当初ブルガリア政府はBTR-80装甲車の後継として6億ドル程度を想定していましたが、競合車種はともに8億7000万ドル程度を要する見通しであり、折り合いがつきそうにない。

計画では合弁企業を設置し10年間の整備協力等を想定していましたが、ブルガリア政府のアナトリイベリチコフ国防副大臣、陸軍司令官ミハイルポポフ少将は現在、アメリカとの防衛協力強化を進めており、上記の欧州製装輪装甲車が取得費用で折り合いがつかない場合には、ストライカー等のアメリカ製装甲車直輸入に切り替える可能性も示唆しています。

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フランス パリなどで夜間外出禁止措置開始 飲食業界は懸念 日向備忘録

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フランス パリなどで夜間外出禁止措置開始 飲食業界は懸念 NHK報道です

感染再拡大、しかも感染規模としては春よりも大きく、重症化までは時間を置きますので場合によってはまた医療崩壊か回避か、という緊張に曝される懸念もあります。本邦のほうも中国本土の様な感染封じ込めには程遠く、下手をすれば再来月の日本、という懸念もないでもありません

↓NHK
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日向の録 |

清凉寺、嵯峨釈迦堂。京都の嵯峨は大覚寺に程近く、観光地化された嵐山を少し隔てた山の峰々を見上げる静寂の地に造営された伽藍 榛名の旅

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清凉寺、嵯峨釈迦堂。京都の嵯峨は大覚寺に程近く、観光地化された嵐山を少し隔てた山の峰々を見上げる静寂の地に造営された伽藍が続く地に建立されています。山号を五台山とし、国宝釈迦如来を祀る寺院は寛和3年即ち実に千年を遡る987年に造営されました。

桜前線の歩みが緩やかな本年は早春に首都圏北部を雪化粧が覆う寒冷の日和を運ぶ風情、他方で桜花期待する各地催事は蕾の桜木々を見上げるばかりとの風景が広がる。他方、この霊場では一足先に早咲きの桜花々が拝観の善男善女を迎えているのはご存知でしょうか。

HARUNAKURAMA
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