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第二北大路機関

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ロシア陸軍は最新型のSDM-1スプルート対戦車自走砲試作車を受領-試作車の試験は2022年まで実施 鞍馬の考

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現代の空挺戦車そのものです。

ロシア陸軍は最新型のSDM-1スプルート対戦車自走砲試作車を8月21日、受領したとのことだ。スプルートはロシア国有企業ロステックにより開発されている。スプルートの任務はロシア軍がソ連軍の時代から配備されるPT-76軽戦車の後継という位置に在り、空挺軍や海軍歩兵といった主力戦車を戦場に輸送する手段を持たない状況での戦車役である。

SDM-1スプルート対戦車自走砲はその名の通り戦車に対抗出来る軽量な装甲車であり、125mm戦車砲としてT-80戦車やT-90戦車と同じものを搭載している。イタリアのチェンタウロ戦車駆逐車や自衛隊の16式機動戦闘車と似たものだが無限軌道方式の車体であり泥濘などに強い。これはロシアで実績あるBMP-3歩兵戦闘車の車体を利用しているためだ。

試作車はすでに製造されたスプルートと比較して車体制御装置やエンジン管制装置を改良している他、125mm戦車砲の射撃統制装置もデジタル型の新型となっていて、長距離での戦車戦を有利としている。試作車の試験は2022年まで実施されることとなっていて、マイナス40度から40度、海岸から砂漠や山間部まで過酷な状況で試験され採用が判断される。

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