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防衛省では 「寝耳に水だ」。政府は首都ジュバの治安を「比較的平穏」としており、防衛省中堅幹部から戸惑いの声が上がった【Weblog北大路機関補足:2017-02-21日付】

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南スーダンPKO「死者出ずよかった」「遅すぎた判断」、毎日新聞報道です

毎日新聞では取材としまして、防衛省では 「寝耳に水だ」。政府は首都ジュバの治安を「比較的平穏」としており、防衛省中堅幹部から戸惑いの声が上がった、と報じています。現在の派遣期間は三月末までとなっていますから、派遣延長の閣議決定が無く、現在派遣される第9師団からの要員が事実上最後となる可能性も示唆されていました

↓以下毎日新聞報道
南スーダンPKO

「死者出ずよかった」「遅すぎた判断」

毎日新聞2017年3月10日 21時34分(最終更新 3月10日 23時22分)

 政府が南スーダンから陸上自衛隊部隊の撤収を決めた10日、部隊の地元の青森で、家族は安堵(あんど)の表情を浮かべた。防衛省や国会周辺では戸惑いや驚きが広がった。背景に現地情勢の悪化を指摘する声もあり、リスクがある紛争地支援のあり方について見直しを求める声も相次いだ。【宮城裕也、町田徳丈、遠藤拓、平川哲也、鵜塚健】

 ●青森の家族

 「本人も帰れると喜んでいるでしょう」。息子が南スーダンにいるという50代の女性(青森市)は涙声になった。出発前には「人を殺して帰ってくるかもしれない」と語っていた。「自衛隊だから危険は覚悟の上。それは分かっているが、人を撃てば心に大きな傷を負うでしょう。死者が出ないまま帰国が決まり、本当によかった」

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」で頻繁に連絡を取る。「食べ物が合わない。日本食が食べたい」と訴えていたが、正月に南スーダンの日の出の写真を送ってきた。2日前に、息子から「帰りが早まるかも」と連絡を受けた。「きっと無事に帰ってきてくれると思うが、戻るまで安心できません」。女性は気を引き締めた。

 ●防衛省では

 「寝耳に水だ」。政府は首都ジュバの治安を「比較的平穏」としており、防衛省中堅幹部から戸惑いの声が上がった。「派遣の意義は薄れていた」と評価する声も聞かれた。

 「ようやく決断してくれた。もっと早くてもよかった」と自衛隊幹部は言う。陸自内には「終わりの見えないPKO(国連平和維持活動)」と悲観的な空気も漂っていた。別の幹部は「一定の区切りというが、釈然としない。そもそも派遣の意義がはっきりしていなかったのではないか」と話した。

 ●国会前では

 国会周辺で10日、安倍政権に抗議の声を上げていた千葉県船橋市のアルバイト、森尚志さん(57)は「現地は危険。5月と言わずすぐにでも撤退してほしい」と評価しつつ、突然の方針に「森友学園問題への批判をそらすためでは」と疑った。

 安全保障関連法への反対を訴え、解散したSEALDs(シールズ)の元メンバー、千葉泰真さん(25)は、賢明な判断だとした上で「駆け付け警護の実績を残すために危険を承知で派遣したのではないか」と指摘。「日報の破棄問題や、戦闘と武力衝突の言い換え問題を検証すべきだ」と話した。

 ●元陸自隊員は

 元陸自隊員の井筒高雄さん(47)=東京都新宿区=は「ごまかしがきかないほど現場が逼迫(ひっぱく)している証左にほかならない」と指摘。さらに「撤退後に日本が何をすべきか政策的な議論が全くなかった。たとえば陸自幹部クラスを送り込んで武装解除を手伝うなど、民生支援に切り替えて貢献すべきだ」と話した。

 ●ジャーナリスト、NGO

 2008年に独立前の南スーダンで取材した経験がある大阪府吹田市のジャーナリスト、西谷文和さん(56)は「内戦状態が続き、PKO参加5原則の一つである当事者間の停戦合意はとっくに崩れている。判断は遅すぎた感じだが、一人も殺さず、殺されずに撤収を決めたのは良かった」と話す。一方で「防衛省によるPKO部隊の日報隠蔽(いんぺい)疑惑などで混乱し、危険な現地でさらに問題が起きれば、耐えられないと政府が判断したのだろう」と推測する。

 南スーダン情勢に詳しいNGO「日本国際ボランティアセンター」スーダン現地代表の今井高樹さん(54)は近く首都ジュバに入る計画で、エチオピアに滞在中。毎日新聞の電話取材に「現地が戦闘状態にあると事実上認めた政府の判断を、まずは歓迎したい」と話した。さらに安倍晋三首相が人道支援は続けるとしたことに触れ、「自衛隊ではない文民要員を派遣し、周辺国とともに、政府軍、反政府勢力の双方に話し合いの場を持つよう働きかけてほしい」と述べた。
http://mainichi.jp/articles/20170311/k00/00m/010/116000c
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