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鞍馬の考:時事論点・・・コラム:中国のEVブームで脚光、リチウムは「買い」か

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コラム:中国のEVブームで脚光、リチウムは「買い」か、ロイターコラムです

中国の悪化の度を越している大気汚染対策への最後の手段、電気自動車への抜本的な産業構造転換を見越して電気自動車の最重要要素であるバッテリーの製造に重要なリチウムの価格が高騰しています。中国では電気自動車の世界におけるシェアは政策の後押しという部分も加味され2017年前半での中国本土のEV販売台数は全体の26%、中国国内での生産は30%と双方ともに増加しています。ただ、冬季先として理想化と問われれば、ここ数年はバッテリー価格が下落しており整合性が執れず、急ぎ過ぎた投機対象には慎重さが必要かもしれない、と見解を示しています

↓以下ロイターコラム
Subjects | 2017年 07月 19日 11:59 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:中国のEVブームで脚光、リチウムは「買い」か

[17日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国政府の電気自動車(EV)テコ入れを受け、投資家の関心がリチウムやリチウム採掘業者に集まっている。

EV向けリチウム電池の原料となる炭酸リチウムのスポット価格は、2015年以降で3倍近くに急騰し、リチウム資源の確保に向けた綱引きが加速していると見られる。とはいえ、「リチウム買い」は確実な賭けではない。

中国政府は、大気汚染の改善に加え、国内自動車メーカーを内燃エンジンを飛び越して一気に世界的EVメーカーに押し上げようと目論んでいる。政策の後押しもあり2017年前半には、中国本土のEV販売台数は26%、生産は30%それぞれ増加。2020年までに発売される100以上のEVモデルの半数が中国メーカー製となる、と米コンサルティング会社アリックスパートナーズは予測する。

そのため、中国は無数のリチウム電池を必要としており、投資家は、それを認識している。深セン株式市場に上場する、数少ないリチウム専業の四川天斉リ業002466.SZは、今年株価が90%以上急騰。

さまざまな企業買収に向けての動きもあり、中国のプライベートエクイティファンドGSRが、チリのリチウム大手SQMの株式取得を目指していると、関係筋がロイターに語った。

また、中国企業はリチウムの供給確保に向けて、新規契約の大量獲得に乗り出していると、シティグループの鉱業アナリスト、クラーク・ウィルキンス氏は指摘する。

リチウムに戦略的価値を見出しているのは、彼らだけではない。

オーストラリア政府は6月、リチウム鉱山への初の直接投資計画を公表した。同国には、世界最大のリチウムイオン蓄電施設が建設される予定だ。フライデンバーグ豪環境・エネルギー相は、リチウムは同国にとって「必要不可欠」だと述べている。

あいにく、投資家が参入するのは簡単ではない。リチウムに先物市場はなく、少数の生産者が複雑に絡み合ったサプライ・チェーンを支配している。また、価格決定の仕組みは非公開で不透明だ。スポット価格は、実需の一部しか反映していないかも知れない。

もう一つの謎は、上昇する材料価格と、下落するバッテリー価格の不整合だ。バッテリー価格は、2010年から2016年の間に約8割下落した。アナリストは、リチウムの価格高騰がまだ転嫁されていないとみている。

マッキンゼーは、EV用のリチウム電池パックの価格は2016年に約1万3600ドル(約152万円)と推計しており、EV本体価格の大きな部分を電池が占めていることになる。新技術で方程式に変化が生じない限り、バッテリー価格の上昇か、リチウム価格の下落、もしくはEVメーカーの利益率低下のいずれかが、必然的に起きることになる。

リチウムの魅力的な価格につられ、参入を急ぐ投資家もいるかも知れない。だが「運転にはご注意を」と、助言したい。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

http://jp.reuters.com/article/china-lithium-breakingviews-idJPKBN1A30CK?sp=true
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