第二北大路機関

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銀嶺一号作戦27:富士学校祭観閲行進EOS-M3撮影13

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特科教導隊第4中隊は203mm自走榴弾砲を装備している、アメリカ陸軍がM-110として装備していた自走榴弾砲で軍団砲兵用の火力、自衛隊でも方面特科隊に配備している装備だ。北部方面隊と東北方面隊に西部方面隊に90両ほど配備されていたが、既に東北方面隊からは退役しており、北部方面隊と西部方面隊でも除籍が進む、火砲300門体制への転換と共に除籍され、後継装備は無い

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203mm自走榴弾砲は自衛隊最大の火砲だ。大口径の軍団支援火砲でありながら、極めて軽量に収めた点が特色だ。28tなので自衛隊のC-2輸送機でも空輸可能という。軽量だが37口径の長砲身を活かしてRAP弾では射程30kmを誇る、が、軽量化を重視しすぎた為に操砲には11名が必要だが車体には5名しか乗車できないので残る6名は随伴車輛で合流する必要がある、また屋根が無いのは軽量化のため、砲弾も車体が小さいので2発しか積めないという

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威力は凄い、一発90kgもある砲弾を最大毎分2発発射できる。もっとも方針が痛むので緊急時に限られ、持続射撃では2分に1発が投射される。対コンクリート信管を用いた場合は2m近い厚さを貫徹するし、地中に4.5mまで潜りこんで地下壕などを破壊する事が出来る、空中炸裂信管を用いた場合は長径90mという凄まじい広さに砲弾片を散布でき、これぞ軍団砲兵という印象だ

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87式砲側弾薬車が随伴している、1tクレーンにより砲弾を供給でき、車内には50発の203mm砲弾を搭載している。装甲車両でもあり、火山災害などに際しては不整地突破能力の高さと汎用性を活かして災害派遣に充てられたこともある。87式という呼称の通り、自衛隊が203mm自走榴弾砲を装備開始したのは1983年と比較的最近だ。ただ、高精度の砲身は製造方法をアメリカが開示できないとして車体自体をライセンス生産している

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C-2輸送機で空輸できる貴重な火砲なのだから、全廃せず多少は残してはどうかとも思う。99式自走榴弾砲は重量が40tもあるのでC-2輸送機には搭載出来ない、軍団火力なのだから威力が大きいのは確かであり、島嶼部防衛には必要な装備と思う。なにより、203mm榴弾砲が掩砲所で待ち構える離島へ上陸してくる可能性は限りなく低くなる、威力そのものよりも象徴的な意味合いだ

北大路機関:はるな くらま
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