軍縮会議 北朝鮮 “欧州の主要都市も射程に”パリやジュネーブなどヨーロッパの主要都市も射程に入った(北大路機関防空情報)2017-08-31 Thu 22:38
![]() 軍縮会議 北朝鮮 “欧州の主要都市も射程に”8月31日 5時14分 防衛相と英国防相 北朝鮮への圧力強化で一致8月30日 20時41分 北朝鮮ミサイル 再突入に問題も数か月後には米本土射程か8月31日 18時43分 北朝鮮ミサイル 意図的に飛距離抑えたか失敗か分析8月30日 6時09分 北朝鮮「ミサイルで米と追従勢力に大きな恐怖」8月31日 11時58分 ↓以下NHK報道 北朝鮮ミサイル 再突入に問題も数か月後には米本土射程か 8月31日 18時43分 先月、NHKのカメラが捉えた北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだとするミサイルの落下映像について、アメリカの専門家グループがこのほど詳細な分析を行いました。その結果、大気圏への再突入技術が確立されていない可能性があることがわかった一方、専門家らは、飛行距離を飛躍的に伸ばしていることから早ければ数か月後にもアメリカ本土を攻撃する能力を獲得する可能性があると警告しました。 北朝鮮は先月28日、ICBMだとする弾道ミサイル「火星14型」を発射し、北海道西方の日本海に落下したと推定されています。 NHKが北海道の室蘭市内などに設置している複数のカメラが、このミサイルが落下したと推定される時間に光りながら落ちる物体を捉えていたことから、アメリカのミサイル技術の専門家グループがこのほどこの映像をもとに詳細な分析を行いました。 それによりますと、日中に同じカメラで撮影した映像も使って高度と落下速度を分析した結果、落下速度は高度44キロの段階で秒速6キロと、大気圏に再突入した「再突入体」の予想される速度、秒速およそ6.5キロと比べると明らかに遅く、再突入の際に何らかの問題が生じ、バランスを崩して減速した可能性があることがわかりました。 ただ通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」の手法を用いたため、映像の物体は燃料を使い切った弾道ミサイルの2段目の可能性も残されているということです。 分析にあたった核・ミサイル技術の専門家でシンクタンクのカーネギー国際平和財団のジェームズ・アクトン氏はNHKの取材に対し「物体が弾頭部分の再突入体だとするとバランスを崩していることになり、北朝鮮のミサイル技術にはいくらかの問題が生じている」と指摘し、再突入技術の確立には至っていないという見方を示しました。 その一方でアクトン氏は「今回のミサイルは非常に高い高度に到達し、ほぼ狙いどおりに地球に戻ってきている。飛行のほんの最後の部分で、うまくいっていないにすぎない」と述べて、飛行距離を飛躍的に伸ばしており、映像に捉えられたミサイルについて発射は失敗だったと断じることはできないと強調しました。 そのうえでアクトン氏は「いま現在、アメリカ本土を攻撃できなくても、アメリカ本土に到達する能力を獲得するのは時間の問題だ」と述べ、北朝鮮が現在の早いペースで発射を繰り返せば、早ければ数か月後にもアメリカ本土を攻撃する能力を獲得する可能性があると警告しました。 技術向上より政治目的優先か 北朝鮮が今月29日に発射し日本の上空を通過した「火星12型」とされる弾道ミサイルについて、ジェームズ・アクトン氏は、北朝鮮が太平洋まで艦船などを派遣し詳細なデータを集めることは難しいことから、技術の向上よりもアメリカや日本に強い政治的なシグナルを送ることを優先したという見方を示しました。 そのうえでアクトン氏は「北朝鮮はいかに制裁が強化されようが何の意味もない。われわれは恐れず、発射を繰り返すだけだ、というメッセージを伝えたかったはずだ」と述べて、日米をはじめとした国際社会に対して核・ミサイル開発を貫く姿勢を示して揺さぶりをかける狙いがあったのではないかと指摘しました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011121051000.html?utm_int=word_contents_list-items_009&word_result=%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%20%E5%BC%BE%E9%81%93%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB 北朝鮮ミサイル 意図的に飛距離抑えたか失敗か分析 8月30日 6時09分 29日、北朝鮮から発射された弾道ミサイルは北海道の上空を通過して太平洋上に落下したと推定され、防衛省は新型の中距離弾道ミサイルの可能性が高いとしています。飛行距離がこのミサイルの最大射程の半分ほどだったことから、防衛省は意図的に飛行距離を抑えたか失敗した可能性があると見てさらに分析を進めています。 防衛省によりますと、29日午前6時ごろ、北朝鮮西岸のスナンから弾道ミサイル1発が発射され、北海道の渡島半島や襟裳岬の上空を通過し、およそ2700キロ飛んで太平洋上に落下したと推定されています。 防衛省は、飛行距離などからことし5月に発射され日本海に落下した新型の中距離弾道ミサイルの可能性が高いとしています。 このミサイルの場合、最大射程はおよそ5000キロとされていますが、防衛省によりますと、今回は最も飛行距離が出る軌道で発射されたと見られるものの、飛行したのは最大射程の半分ほどでした。 このため防衛省は、燃料を少なめにしたり、飛行の途中で燃料の供給を止めたりして意図的に飛行距離を抑えたか、失敗した可能性があると見て、発射の状況について分析を進めています。 また、北朝鮮西岸のスナンから発射が確認されたのは今回が初めてで、防衛省は北朝鮮が奇襲能力を示そうとした可能性があると見て、意図などについても分析しています。 海自元司令官 冷静な対応が必要 北朝鮮による弾道ミサイルの発射について、海上自衛隊の元司令官は、今後も飛行距離や精度を検証するために日本の上空を通過する発射を行う可能性はあるとしたうえで、冷静な対応が必要だと指摘しています。 海上自衛隊の司令官を務めた元海将の香田洋二さんは、北朝鮮が29日発射した弾道ミサイルについて、グアム島周辺に発射すると予告した中距離弾道ミサイルの「火星12型」の可能性があると指摘しています。そのうえで、「火星12型は、実質的に北朝鮮が初めて持つ中距離弾道ミサイルだが、実際に長距離を飛ぶか確認できていなかった。また、予定した軌道を飛ぶか、軌道を外れた場合に修正できるかというテストもしていない。それらは実際に長距離を飛ばしてみないとできないので、今回は確認の意味で発射したと思う」と話しています。 そして「グアム周辺に撃つと予告した以上、飛行距離としては北朝鮮からグアムまでの3300キロを狙ったと見るのが常識的だと思うが、何らかの理由で今回は2700キロと短かった。原因を調べて修正し、また発射することは十分に考えられる」と述べ、今後も日本の上空を通過する発射を行う可能性があるとしています。 一方で、「よほどのトラブルが起きない限り、ミサイルは日本のはるか上空を飛んでいくので、それ自体が直接、日本に危害を加えるということではない。冷静に物事を見ながらも、どう自分が行動するかということを考えておくことが必要だ」と述べ、冷静な対応の必要性を指摘しました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170830/k10011118331000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_001 北朝鮮「ミサイルで米と追従勢力に大きな恐怖」 8月31日 11時58分 北朝鮮は29日に北海道の上空を通過して太平洋上に落下させる形で行った中距離弾道ミサイルの発射について「アメリカと追従勢力に大きな恐怖を与えた」としたうえで、ICBM=大陸間弾道ミサイルをはじめとする核・ミサイル開発を加速させる姿勢を改めて強調しました。 これは31日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が論評として伝えたものです。 論評では北朝鮮が29日に新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」1発を首都ピョンヤンの郊外から発射し、北海道の上空を通過して襟裳岬の東の太平洋上に落下させたことについて「アメリカと追従勢力に大きな恐怖を与えた」と主張しました。 また先月の2回にわたるICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星14型」の発射についても「民族史的な大勝利」と呼び、「これほど厳しい情勢下でもICBM保有の偉業を成し遂げた」として、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長をたたえました。 そのうえで「敵に恐怖と死をもたらす兵器をさらに多くつくり出す」として、ICBMをはじめとする核・ミサイル開発を加速させる姿勢を改めて強調しました。 キム委員長は今回の「火星12型」の発射に立ち会った際「今後、太平洋を目標として弾道ミサイルの発射訓練を多く実施すべきだ」と述べており、去年5回目の核実験を強行した建国記念日を来月9日に控えて、北朝鮮のさらなる軍事挑発が懸念されています。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011120371000.html?utm_int=word_contents_list-items_021&word_result=%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%20%E5%BC%BE%E9%81%93%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB 軍縮会議 北朝鮮 “欧州の主要都市も射程に” 8月31日 5時14分 スイスのジュネーブで開かれている「軍縮会議」で、北朝鮮の核・ミサイル開発について日米韓の防衛担当者が、「ヨーロッパの主要都市も射程に入った」などと述べ、開発を直ちにやめさせる必要があるとしたのに対し、北朝鮮の代表は、国連の安保理で採択されたミサイル発射の即時停止を求める議長声明を強く非難しました。 ジュネーブで開かれている「軍縮会議」は、30日、本会議が行われ日本、アメリカ、韓国の防衛担当者3人が、北朝鮮の核・ミサイル開発についての分析結果などを発表しました。 このうち、アメリカ国防総省の担当者は、北朝鮮が29日に行った日本の上空を通過した弾道ミサイルの発射などについて触れ、「東京だけでなく、パリやジュネーブなどヨーロッパの主要都市も射程に入ったとみるべきだ」と述べたうえで、NATO=北大西洋条約機構やASEAN=東南アジア諸国連合などすべての国際的な枠組みを通じて、北朝鮮の開発を直ちにやめさせる必要があると強調しました。 また、防衛省・防衛政策局の遠野調査研究室長は、「北朝鮮は、核弾頭を実際に完成させた可能性がある。ミサイル技術の向上と合わせると日本だけでなく国際社会全体の平和と安定を脅かしている」と述べ、脅威は新たな段階に突入していると指摘しました。 これに対し、北朝鮮の代表は、国連安保理で29日、採択されたミサイル発射の即時停止を求める議長声明を強く非難したうえで、「安保理はアメリカの道具でしかない。北朝鮮の独立を守るため、あらゆる手段をとる用意がある」と反論しました。 会議ではフランスやイギリスなど15か国以上から北朝鮮を非難する発言が相次ぎましたが、これに対して北朝鮮はたびたび反論し、「アメリカが核の脅威を振りかざすかぎり、開発を後退させるつもりはみじんもない」などと反発しました。 軍縮会議のあと、高見澤軍縮大使はNHKのインタビューに応じ、アメリカ国防総省の担当者が北朝鮮のミサイルがヨーロッパの主要都市も射程に入ったと強調したことについて、「射程はすでに明らかにしてきている情報だが、それがどういうことを意味しているのかを、地球儀の上で展開して客観的事実で示すことで、参加国の理解をより深められたのではないか」と述べました。そのうえで、「多くの国から日本と連帯していくという声明があった。安保理決議をしっかり実行に移していくことが大前提だが、この軍縮会議を通して特にヨーロッパの国々に認識を深めてもらい、ともに外交的な解決の道を模索していくことも重要だと考えている」と話しました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011120111000.html?utm_int=word_contents_list-items_027&word_result=%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%20%E5%BC%BE%E9%81%93%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB 防衛相と英国防相 北朝鮮への圧力強化で一致 8月30日 20時41分 小野寺防衛大臣は、イギリスのファロン国防相と電話で会談し、北朝鮮による弾道ミサイルの発射はアジア太平洋地域の平和と安全を脅かすものだとして北朝鮮への圧力をさらに強めていくことで一致しました。 この中で、小野寺大臣は、北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したことについて、「アジア太平洋地域の平和と安全をさらに脅かすものだ。国際社会が一致して圧力を強化していくことが重要で、イギリスとも緊密に連携していきたい」と述べました。 これに対し、イギリスのファロン国防相は、「北朝鮮に対しては、さらに圧力を加えるとともに、強い言葉で非難する必要があり日本と共同歩調で対応したい」と応じ、北朝鮮への圧力をさらに強めていくことで一致しました。 また、小野寺大臣が、「あす予定されている安倍総理大臣とイギリスのメイ首相との首脳会談などの機会を捉えて、防衛協力をさらに進めたい」と述べ、ファロン国防相も、共同訓練などを通じて連携を深めていく考えを示しました。 さらに、会談では、日英両国の外務・防衛の閣僚会合「2+2」を年内にイギリスで開催することを確認しました。小野寺大臣は、記者団に対し、「首脳会談の前に防衛相の間でも会談しておく必要があった。首脳会談では、防衛協力が1つのテーマになる」と述べました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170830/k10011119761000.html?utm_int=word_contents_list-items_035&word_result=%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%20%E5%BC%BE%E9%81%93%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB スポンサーサイト
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